Gunosyの利用割合があがるわけ (1)

ふと、Gunosyを他のニュースサービスよりも利用するのはなぜだろうと考えた。利害関係がないにしても、知り合いが始めたサービスだから身びいきになるのではないか、とも思うが、どうもそれだけではなさそうだ。

自分の場合、毎日定期的にメールで配送されてくる情報がそこそこある。日経新聞、朝日新聞、Cnet、日経BP関係の諸々、パソコンショップのものやら写真投稿サイトものから、AdAgeとかMarketingなんちゃらとか、何とかポイントのものもあわせるとざっと15種類くらいはあると思う。しかもどれが日刊だかもよくわからない。

その多くは、始める経緯は同じようなものだ。

まず、読みたいと思う記事があってそのサイトに行くとそこで何らかの個人情報入力と引き替えに定期購読の契約を余儀なくされる。その記事を読み終わっても、次の日から情報はじゃんじゃんばりばり送られ続ける。中には、ファイル転送サービスを利用するのと引き替えに、全く興味のない情報を送りつけてくるものもある。

一つの記事でなく、媒体そのものを定期購読したいと思うものもある。多くは目的的情報収集のために利用するものだ。だが、一部を除いて、メールで送られてくるタイプのものは、毎日きっちりチェックすることは日を追うにつれてだんだんしなくなる。

かたやアプリタイプの情報源。これも、定期的に更新はなされるが、毎日きっちりチェックするものはほとんどない。「チェック」には能動性が要求されるわけで、そこにアクセスするきっかけがないと、自然と利用頻度が下がる。

Gunosyは購読を初めたのは2011年の10月くらいだから、1年以上になる。アプリができてからは電話とタブレットに入れて利用している。メール、web、アプリのどれかによりほとんど毎日利用していることは事実である。

僕の場合、Gunosyは他のサービスよりも二つの指標で利用度合いが他を圧している。

まず、定期配信回数(D)に対してアクセスした回数(A)。これを仮にチェック率(C)と読んでみよう。C=A/Dで表現されるメトリックである。日経や朝日のように一日数回送られてくるものもあるし、日経の雑誌系のように週に一回程度のものもある。

もう一つは、一回あたりに配信(紹介)されてくる記事数(DA)に対してを読んだ記事の数(RA)。仮に消化率(PR)と呼んでみよう。PR=RA/DAで表現される。

チェック率、消化率ともにS/N比のようなものである。要は無駄が少ないということ。この二つの指標のうち、消化率がGunosyと他のサービスで決定的に差が出ると思うのだ。消化率で生まれた差が、チェック率にもだんだん影響してくるように思う。これを、日経新聞を例にとって説明してみる。

日経新聞の配信サービスは、日本の経済紙のクオリティーペーパーである。媒体に対する信頼性は高く、解説記事もしっかりしたものが多い。(口うるさい人はいろいろ言うけどね)。つまり、僕にとっては媒体に対する信頼性も記事に対する興味関心も比較的高い。だから、一日数回配信があっても1回くらいはチェックしている。つまりチェック率は比較的高い。日経の場合ビジネスに直結するものは必ずしも多くなく、興味のある記事を知的スナックのように読む感じ。

他のニュースサービスと同じく情報が送られてくるとき、メールのタイトルに気を引く記事、いわば目玉記事のタイトルが書かれている。これがメールを開かせるための呼び水になっている。たしかに魅力的で、”ルポ迫真”などと書かれていて、興味を引く。

この時点で、媒体側による記事の重みづけがなされている。いわば目玉記事とそうでない記事が区別されているのだ。タイトルが並んでいるだけで、それ以上の解説はない。並んだザッとタイトルを見て、一番面白そうな記事をクリックしてサイトに飛んで行くという仕掛けである。

この時のメールの記事一覧への「行ったり来たり」の機能がないため、消化率は下がる。ある記事を「どれか一つ」選んだ時点で、今度はサイトにアクセスできる記事全体から読む記事を選ぶことになる。つまり、一通のメールから、(一つの記事+アルファ)を読むことになる。

翻ってGunosyには、送られてくるときに、タイトルは素っ気なく5月3日のまとめが更新されました、とあるだけである。中味は開けてのお楽しみ。そして開けると、いくつかの記事が同じフォーマットで、ダイジェストされて並んでいる。順序、というナチュラルな重みづけはあるのだろうが、読者にはどれも同じに重みづけられているように感じる。(Webは一番上の記事が横一杯になっていて、明らかに目玉記事の様相を呈している)。また各記事に視覚的なアイコンもついている。

僕の場合、メールが届くとそれを合図にアプリをひらくことも少なからずある。いずれにしても、日経と決定的に違うのは、「行ったり来たり」ができること、またそれがGunosyの使い方の基本になっているところである。その時点で、消化率に差が出てくる。

日経が、読者に届けるメールから、ウェブサイトという母艦に移動するという感覚であるのに対し、Gunosyは読者に届くメール(またはアプリ)が母艦になっていて、いろいろなサイトに出かけていっては戻ってくることを繰り返すのである。日経のアプリが仮にGunosyのアプリと同様の概念になっていても、それは有料読者という選民のためのサービスであって、賤民である僕にはわからない。(つづく)

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大下文輔 について

Communication Strategist, Freelance
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