ゲーミフィケーションといわず、ゲーム化と呼ぼう(補遺)

前2回のポストで、ほぼ言いたいことは言ったつもりだったが、新たに2つのことを加えておく。

一つはGamificationというコトバの成立と、Gamifyという動詞の役割について。
もともとFunwareというコトバはあったのだが、 それで掬いきれないものをGamificationというコトバに込めたかったのでないか。そして、Gamificationという名詞よりも、Gamifyという動詞をむしろ使いたかったのではないか、ということ。彼のゲーミフィケーションの定義はこうである。

Gamification is the use of game thinking and game mechanics to engage audiences and solve problems.

つまりは、Gamifyするということに、新しい概念が必要だったのではないか、ということである。
「ゲームの考え方や仕組みを応用する」という行為が、Funwareというスタティックなモノを作る、というということでは伝えにくいので、新しいコトバを作ったという経緯があり、Gamifyという動詞も名詞と同等かそれ以上に重視されたとのではないか、ということだ(憶測にすぎないが)。つまり「ゲーミファイする」ということをゲーミフィケーションというコトバとペアで使う、ということが日英のコトバの概念のブレを防ぐためには必要ではないか、と思っている。この仮説については、Gabe Zichermannに質してみたいことの一つである。

もう一つは、バズワードとしての寿命を考えると、ゲーム化の方がタフなのではないか、ということ。
マーケティングの流行りコトバは、すぐに廃れる。みんなが飽きてしまうと使わなくなる。日本語でもも英語でもそれこそ枚挙に暇がない。Gamificationという英語に対する日本語を考えた場合、「ゲーム化」でゲームの本来の概念(すなわちデジタルゲームに限らない)を持ち、しかも今後とも使われやすいコトバを使っておいた方が、今すぐの立ち上げを有利に進めるよりはいいのではないか、と考えていることである。ゲーム化であろうがゲーミフィケーションであろうが、新しい概念を説くという作業は必要なのである。誤解を避けるために新しいコトバを使っておこう、という場合、馴染みのないものは定着しにくいというリスクもあると思う。

ゲーミフィケーション、ゲーム化のどちらをとるかのコンセンサスは、上の二つを考慮に入れた上でのことであって欲しいと思っている。ゲーミフィケーションなら、思い切って「ゲーミファイする」というコトバを積極的に使うつもりだし、そうすべきだろう。ビジネスの場で言う側も聞く側も、ひいては世間もそれに慣れれば、ゲーミフィケーションというコトバは自然とついてくる。

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大下文輔 について

Communication Strategist, Freelance
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